性感染症に有効なバルトレックスとhcv感染時の注意

ヘルペスウイルスは比較的ありふれたウイルスとして知られており、口唇ヘルペス感染症については比較的認知度が高いものでしょう。唇の回りに水泡が生じて痛みやかゆみが生じることから、異常を感じて皮膚科を受診する人も多いものです。口唇ヘルペスの原因となるのは1型ウイルスですが、2型ウイルスも存在しており、性器に感染して同様の症状を示すことが知られています。オーラルセックスによって1型と2型も混在するようになりつつありますが、1型は日本人の半数が感染していると言われるほどにありふれたものです。通常は皮膚症状は表れないものの、免疫力が低下した際に発症してしまうことが多いのが特徴的な疾患です。バルトレックスはその治療の際に用いられる薬として不動の地位を保っているものであり、1型、2型のいずれに対しても用いられます。その作用メカニズムとして知られているのがDNAポリメラーゼの機能を阻害することによってウイルスの増殖を抑制するというものです。バルトレックスを服用することによって水泡がなくなり、痛みやかゆみに悩まされる状況から回復することができます。しかし、完全にウイルスを死滅させることができないため、特に性器ヘルペスの場合には再発防止のためにバルトレックスの服用を続ける場合もあります。抗ウイルス薬として有用性が高いのがバルトレックスですが、万能であるわけではありません。hcvもよく知られるウイルスですが、バルトレックスは有効ではありません。hcvは性感染が起こりにくい方であるものの、母子感染や血液感染のリスクが高いことが知られているウイルスです。hcv感染が疑われた場合にはバルトレックスではなく、肝炎ウイルスに有効な治療薬を選択していくことが必要になることには注意が必要でしょう。